胃カメラ、やりました(鼻から・鎮静なし)

健康

記念すべき一発目の「ないやる」は、「胃カメラ」です。
ちょうど昨日生まれて初めて胃カメラ体験をしたので、一部始終を記したいと思います。

なぜ胃カメラをやることになったか

35歳になった私。今年初めて、健康診断の検査項目に「バリウム」が入っていました。
バリウムは未経験の私。どろっとしたものを飲まされて、ぐるぐる回されるやつ、くらいの知識しかありませんでした。
どんなもんだろう、気をつけなきゃいけないこととかあるのかな、と検索したところ、

  • バリウムは消化されないので全部出さないといけない
  • 出し切らないと腸閉塞になる可能性がある
  • 人工肛門、最悪死に至る可能性も

と、それはそれは恐ろしい記述がありました。
何を隠そう私、超ド級の便秘症なのです。
検便ですらかなりの時間を確保し、事前に薬を飲み、コンディションを整えてやっと採取できた私。
バリウムを綺麗に出し切る自信なんて全くありません。
想像しただけで血の気が引きました。

健康診断会場のクリニックは、5,000円でバリウムから胃カメラに変更が可能です。
だんだんバリウムへの不安が大きくなり、バリウムでトラブルになることと、胃カメラの恐怖を天秤にかけました。
そして、答えを出しました。

「胃カメラだ」
と…。
しかし、決心したのは検査の前日。胃カメラの予約枠が残っていないかもしれない、枠がなければABC検査(採血)で勘弁してもらおう、むしろ採血になりますように…と、恐る恐る病院に連絡。

胃カメラ枠空いてますよ〜

まじか〜…!空いちゃってるのか〜…!

  • 鎮静のオプションつけたほうがいいですか?
  • 他の皆さんって鎮静やってます?
  • 鼻と口ってどっちがいいんですかね?
  • もし無理だったら当日鎮静オプションつけられます?
  • 胃カメラって怖いですか!?(知らんがな)

と、電話で質問攻めにしてしまいました。

「鎮静」とは…
軽くウトウトさせてくれるやつ。局所麻酔とは別。

なんでここまで怖がっているかというと、昔気管支炎になった時、耳鼻科で入れられたカメラが超絶怖かったからです…

そんなビビリまくりの私に優しく丁寧に対応してくださった担当者さん。
決めました、私、胃カメラ、やる…!!

検査当日

受付にて、「バリウムから胃カメラに変更でお間違いなかったでしょうか?」と聞かれ、力なく「はい…」と返事する私。

採血や視力・聴力検査、血圧、身長体重…と、順調に検査は進みます。私にとって胃カメラは一大イベントなので、採血してくれた方にも「今日胃カメラで…緊張してて…」と、つい胃カメラのことを話してしまいます。
「そうなんですね〜緊張しますよね!頑張ってください!」と優しく声をかけてくれて少し心が休まりました…
しかし、診察をしてくれた女医さんから「次は胃カメラです」と告げられ、めちゃ怖いです震えてますみたいな声で「はい….(苦笑い)」と返事しても、スルー!こんなに怖いんです励ましてオーラ出したのに!急激に怖くなりました!

いざ本番

ベッドが1つ、窓のない無機質で暗い部屋に通され、「胃を綺麗にする薬」と鼻にシュッシュする薬を渡されました。
胃を綺麗にする薬は、出来損ないのねるねるねるねみたいな味でちょっと美味しかったです。
こんな質素な部屋でやるのかな、と不安になりましたが、前室のようでした。
「胃カメラの流れ」という資料を読み、時を待ちます。

「ではこちらにどうぞ〜」
と呼ばれて入った部屋は、結局無機質なベッドと機械だけが置いてある部屋!すげえ暗いし!
噂では「看護師さんが背中をさすってくれる」と聞いていたのに、ベッドは壁にベタ付け!!
終わった〜と思いました。

仰向けで横になり、鼻からドロッとしたゼリーのような麻酔を入れられ、吸い込みます。気持ち悪い…
喉にはスプレーの麻酔を吹きかけられます。つい唾を飲み込んでしまったのですが、喉が閉まるような感覚が!まじで怖かった…

鼻を慣らすための管を鼻に入れられました。これは余裕でした。大丈夫かも、と少し自信が湧いた私。
鼻に管が入った状態で、「先生入ります〜」と、先生をお迎えしました。
直感で、優しくはなさそう、と思いました…(ごめんなさい…)

練習の管を外し、いざ本物の管を入れることに…
ただ、鼻を通る瞬間に激痛が!

いったーーーーーーーーい!!!!!!!

そんな私に、「え、痛い?」と冷静に聞き返す先生。痛がってごめんなさい…でもめちゃ痛いんですけど…

「これはルートの問題だから。こっちどう?」

と、鼻穴内のルート変更(?)をしてもらう。

「あ、大丈夫かも…」

と思ったのも束の間、

「喉痛い!!!いいいいい!!!!」

と危機を訴える私。これはもうダメかもしれない、と過ったものの、

「喉はね、痛いかもね」

とか言いつつ遠慮なく管を入れ続ける先生!

「いた…あ、大丈夫かも、うん」

と冷静さを取り戻す私。
ただ、目の前でぐんぐん入っていく管がただただ恐怖ででした…
見せてもらえるのかと思っていた胃の中の映像も視界に入らない位置にあり、ただひたすら遠くの蛇口を見つめていました。

「大丈夫?」
「はぁい…ちょと苦しいですがぁ…」
「話せてるだけすごいよ〜」
「すかぁ…(このひとも褒めてくれたりするんだぁ…)」
「あーピロリいるかもねえ」
「ぁぁ…まじすかぁ…」
「僕1万人くらいカメラ見てるから分かるんだよねえ」
「そすかぁ…」
「ちょっと荒れてるねえ、診断には書かないけど(何いってるかよくわからなかった)」
「はぁ…すかぁ…」
「(なんか言ってる)(水シャーシャー)(風ファーファー)」
「ぅす….」

なんか、別にそこまで痛くないんだけど、異物が入っていることに対する恐怖が半端なかったです…

おそらく5分くらい、地獄とも感じられる時間が終わりました。
ただ、もっとよだれとか涙とかダラダラきったなくなるのかなと思ってたけど、そんなことはなかったです。
これを毎年やっている人、なんともなくやっている人、心から尊敬します。

その後

終わって数分は喉や鼻の感覚がおかしくて気持ち悪かったです。
開放感からか、使用済み検査着入れに自分の上着も入れてしまい、そのまま帰るところでした。
1日経った今も喉に管がいるような感覚がして気持ち悪いですが、「もう終わった」と思うだけで喜びがこみ上げてきます。

もう二度とやりたくないという気持ちでいっぱいですが、胃になにも難がないわけではなさそうなので、年に一度は受けた方がいいんだと思います。
次は実績のある鼻(鎮静なし)か、口(鎮静あり)か悩むところではあります。

とても怖かったけど、私にもできた!という自信になりました。
検査結果はこれからですが、大きな病気、ありませんように…!

コメント

  1. […] 以前、健康診断で胃カメラを飲みました。元々胃の具合が良くなかったので、オプションでピロリ菌の検査も付けたのですが、その結果が出ました。 […]